読書を代表とする疑似体験は、実体験に比べれば概して深さも強烈さもはるかに小さく、人間の教養を豊かにする力としては微々たるもの、という声が聞こえてきそうです。(中略)でも、自ら求めさえすれば実体験の百倍に上る回数を体験することも可能です。そうすれば実体験だけの人に比べ十倍の教養を得ることができることになります。特に疑似体験の 柱となる読書なら時間も金もさほどかかりませんから、いくらでも重ねることが可能です。
藤原正彦さん 「国家と教養」 新潮新書より
人との、また物ごととの出合いは大切なものです。本を通して先人とも出会えます。(中略) そういうあらゆる体験を通して人間は発達成長します。そうすれば、あとは自分で自分を開発することができるのです。
日野原重明さん 「今日すべきことを精一杯!」 ポプラ新書より
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